『嫌われる勇気』は、心理学者アドラー氏の著作本です。
書籍は168万部突破のベストセラーとなり、ドラマ化もされました。
だから、ご存知の方も多いと思います。
では、アドラー氏はこの本を通して私たちがわざわざ人から嫌われることを推奨しているのでしょうか?
今回の記事では、『嫌われる勇気』に書かれている名言を通して、人間関係の本質について考えていきたいと思います。
嫌われる勇気 名言 ①「すべての悩みは対人関係の悩みである」
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
『嫌われる勇気』の著者であるアドラー氏は、このように言い切っています。
確かにその通りだと思います。
人間関係がつらいと、会社や学校だって行きたくなくなるでしょう。
いっそのこと、無人島に行ってしまえばそんな悩みはなくなる?などというような、錯覚をしてしまうかもしれません。
でも、現実問題としてそうはいかないと思います。
嫌われる勇気 名言 ②「人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものである」
「自分の人生は自分だけのもの。人の期待に応えるのをやめ、自分が『人としてこうありたい』と思える行動を取るよう心がけるだけで、自由を実感できる生き方ができる。自分の素直な気持ちや意志を貫く勇気。いい換えれば、それは『幸せになる勇気』でもあるのです」
この本の共著者であり、哲学者の岸見一郎氏はこのように言っています。
人は誰でも、
「好かれたい」
「認められたい」
「愛されたい」
と、潜在的に思うものです。
「人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。」(p.30)
とあります。
自分の人生は、あくまで自分が主体です。
嫌われる勇気 名言③「健康で正常な努力と成長への刺激」
劣等感とは、「自分はまだまだ十分じゃない」といった感覚のことです。
これは、一見ネガティブに聞こえます。
しかし、アドラーは劣等感のことを
「健康で正常な努力と成長への刺激」(p.80)
と捉えています。
これはつまり、
「出来なかったことは改善点として、次に生かしていく」
さらに、
ということになります。
さらに、
「健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、『理想の自分』との比較から生まれるものです。」(p.92)
とも言っています。
一般的に、
「〇〇さんに比べて、私はできていない。」
と考えてしまいがちです。
でも、それは視点が人に向いているということになります。
嫌われる勇気 名言④「真の自由とは承認欲求から解放されることである」
「アドラー心理学では、他者から承認を求めることを否定します。」(p.132)
とあります。
当然ながら、私たちは他人の期待に応えるために生きているわけではありません。
そこで、アドラーは「課題の分離」という考え方を提唱しています。
自分に対する他者の評価や信頼は「他者の課題」であり、「自分の課題」ではないと解釈するというものです。
たとえ、自分に対する他者の評価や信頼が思った通りでなくても、それは自分の課題ではないと解釈し、自分の課題について、誠心誠意取り組むだけで良いのです。
嫌われる勇気の名言から学ぶ、人間関係の本質とは?
ここで、私が疑問に思ったこと。
それは
「嫌われてもいいから、なりふり構わず自分を貫くことなのか?」
はたまた
「他人を傷つけたり、迷惑をかけるという行為が承認されることなのか?」
ということ。
それについて、著者の岸見 一郎氏は、プレジデントオンラインでこのように言っています。
嫌われる勇気とは、人のことを考えない嫌われ者が「嫌われてもいい」と身勝手に振る舞うことを勧める言葉ではありませんし、嫌われても言うべきことは言わないといけないと、他者に自分の考えを押し付けることでもありません。現実の人間関係への不安を抱え、貢献感を持てないでいる人、他人との関わりを恐れている人に「嫌われることを恐れずに」、幸せへと飛び出していくことを後押しする言葉なのです。
なるほど!
よく、自分からわざと人から嫌われにいっているようにしか思えない方をお見受けします。
まとめ
いかがでしょうか?
- 他人のことは尊重するが、必要以上に他人に期待しないこと
- 本当は自分は何をしたいのか、ハッキリさせる
- 他人ではなく、自分主体に生きる
ということを、この本から学びました。
「自分らしく生きたい」
とお考えの方に、ぜひオススメしたい本です!!
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