米メタが5日に開始した短文投稿サービス「Threads(スレッズ)」の登録者が1億人を超えました。2022年11月に公開された対話型人工知能(AI)「Chat(チャット)GPT」は公開から2カ月で消費者向けソフトとして史上最速のペースで利用者が1億人に達したが、Threadsはこれを上回る広がりを見せています。ここでは、Threadsについて、現時点で判明していることを中心にお伝えしていきます。
Threadsとは何か?
Threadsは、米MetaのTwitterの対抗サービスとして位置づけられている新しいSNSです。このサービスは、画像共有アプリ「インスタグラム」の基盤を活用しており、約30の言語(英語や日本語など)で利用することができます。Threadsは、文字を中心としたコミュニケーションを主眼に置いたサービスであり、知人や友人などをフォローしたり、投稿に対して意見を書き込むことができます。このサービスは無料で提供されています。
Threadsで何ができるのか?
Threadsについて、米Metaは以下のように説明しています。
- Instagramチームが開発した新しいアプリで、テキストで近況を共有したり、他の利用者との会話に参加したりすることができます
- Instagramアカウントを使ってログインすることができ、最大500文字で投稿可能。リンク、写真、最長5分の動画も投稿することができます
- 今後、オープンで相互運用可能なソーシャルネットワークがインターネットの未来を形作ると考えており、Threadsも近いうちに互換性を持つようになる予定です
Instagramは、世界中の何十億もの人々が写真や動画を通じてつながるプラットフォームです。利用者は自分のアイデアを表現できるポジティブでクリエイティブな場を作ることができます。Threadsは、Instagramの強みを活かしつつ、テキストでの共有をさらに取り入れたサービスです。Threadsでは、興味関心が近い友達やクリエイターをフォローしてつながることができます。Instagramでフォローしているアカウントだけでなく、さらに多くの人々をフォローすることも可能です。また、既存の機能や利用体験を管理するためのツールも利用でき、安心して利用することができます。
Threadsは商用利用禁止なのか?
米Metaは、日本語の利用規約を7月7日に一部修正しました。修正内容は、商業目的に関する項目でした。元の利用規約では、商業目的でのThreadsサービスの利用を禁止しているように解釈されていましたが、修正後は「本来の趣旨にそぐわない商業目的での利用」を禁止するものに変更されました。
Facebook Japanによると、元の利用規約は誤訳があり、一般的な商用利用や企業による公式アカウントの設置は問題ないとのことです。新しい規約においても、商用利用に関しては変更がないと説明されています。
Twitterがメタを提訴の可能性、Threads巡りでの対立激化
Threadsを巡るツイッターの提訴の可能性が示唆されています。ツイッターの弁護士であるアレックス・スピロ氏がメタの最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏に宛てて書簡を送ったと報じられています。セマフォーというニュースサイトによると、スピロ氏はメタがTwitterの機密情報にアクセスできる元従業員を雇用したことを非難しました。スピロ氏は、「Twitterは知的財産権を厳格に行使する意向であり、メタに対してTwitterの企業秘密や機密性の高い情報の使用を停止するよう要求する」と述べています。一方、メタの広報担当者であるアンディ・ストーン氏は、スレッズに関与しているメタのエンジニアリングチームにTwitterの元社員はいないと主張しています。
ロイターの取材によれば、Twitterの元社員はスレッズに関与している元従業員やメタに移籍した幹部の存在については全く知らないと述べています。
ツイッターのオーナーであるイーロン・マスク氏は、このニュースを引用したツイートで「競争は良いが、不正は許されない」と述べています。
マスク氏による買収後、ツイッターは「マストドン」や「ブルースカイ」との競争に直面していますが、スレッズのユーザーインターフェースはツイッターに類似しています。
一方、Threadsはキーワード検索やダイレクトメッセージには対応していません。知的財産法の専門家は、ツイッターが主張するように、メタが企業秘密を盗んだとするには、書簡の内容以上の詳細が必要であると指摘しています。
スタンフォード大学の法学教授であるマーク・レムリー氏は、「Twitterが元社員を採用したり、似たようなサイトを作ったという事実だけでは、企業秘密の窃盗という主張を裏付けるには不十分である」と述べています。報道によれば、スレッズの登録者数は史上最速のペースで増加しており、ツイッターの競合サービスとして注目されています。Twitterの利用者数は2億人を超え、Threadsとの競争が激化しそうです。
まとめ
米Twitterは、サイトの見た目や構造がTwitterに似ている米IT大手MetaのThreadsに関し、社員の引き抜きによる知的財産権の侵害を主張しているそうです。スレッズ巡り弁護士が書簡を出しており、法的措置の可能性も示唆しています。これに対しMeta側は、「Threadsの技術者チームに元Twitterの従業員はい… pic.twitter.com/xIsvjwOpn0
— フルマリ🐧ツイッターを教える人 (@mfparallel) July 7, 2023
Threadsは米MetaのTwitter対抗サービスであり、Instagramの基盤を活用しながらテキストコミュニケーションを強化したSNSです。日本語の利用規約が修正され、商業目的利用に関する項目が具体化されました。一方、ツイッターはメタを提訴する可能性を示唆し、機密情報へのアクセスと元従業員の関与を問題視しています。ただし、メタはこれに反論し、スレッズには関与していないと主張しています。競争相手のツイッターとの間で法的な対立が続く中、スレッズの登録者数は急速に増加し、注目を浴びています。まだまだ始まったばかりです。今後の行く末について見守っていきたいものですね。
Twitterは、6月
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