過去に、「SNSで法律が絡んでくる罪の種類」という記事を書きました。おかげさまで検索の上位に挙がったため、非常に多くの方に閲覧いただきました。大変感謝しております。
企業のSNS不適切な投稿事例10選
そこで、今回の記事は、過去にSNSで不適切な投稿を行ったがために、炎上に繋がった10の事例をご紹介します。
事例①ソフトバンク社がプロモーションで炎上
ソフトバンクが2018年11月11日に実施したInstagramでのプロモーション投稿で炎上が発生しました。
人気お笑いコンビ「野生爆弾」のくっきー!さんが、CMでお馴染みのお父さん犬とコラボレーションしたものですが、くっきー!さんが持つ独特の世界観とフォロワー層がマッチングせず困惑の声が多数発生し、騒ぎになりました。
事態収束に向け、お父さん犬が謝罪にて対応を実施しました。
■引用URL:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1811/11/news030.html
事例②フライ社によるステマで炎上
メディア運営会社「フライ」は、自社が運営する青汁の情報サイト「いろはに青汁」を宣伝するためInstagramにアカウントを開設。自社のアカウントであることを非公開にしてサイトの宣伝を行っており「ステマ(ステルスマーケティング)」に該当するとして炎上しました。
運営を担当していた社員がTwitterの鍵アカウントにて裏側を暴露し問題が発覚、該当のアカウントとサイトの閉鎖で収束をはかりました。
■引用URL:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/31/news111.html
事例③ウォルト・ディズニー・ジャパンによる不適切発言が炎上
ウォルト・ディズニー・ジャパンが運営するTwitter公式アカウントにて、映画『不思議の国のアリス』の物語になぞらえた投稿を実施し炎上しました。
物語内に登場する劇中歌『Unbirthday Song』の日本語訳「なんでもない日おめでとう」というつぶやきだったのですが、投稿した日が2015年8月9日「原爆の日」ということで、「不適切だ」「無神経だ」という声が相次ぎました。対応としては、該当ツイートの削除及び公式サイト上での謝罪が実施されました。
■引用URL:https://www.sankei.com/article/20150810-PVO37LVS3BNELBHVSBNN2M7LUM/
事例④楽天トラベルによる誤送信で炎上
シンガーソングライターの柴田淳さんが自身のTwitterアカウントに自撮り写真をアップしたところ、楽天トラベル公式アカウントから「ぶさいく」とコメントが。それを知った柴田淳さんが「楽天に公式からブサイクと言われちゃった」とスクリーンショットと一緒に投稿し、楽天トラベルで炎上が発生しました。担当者が個人アカウントと間違えて誤送信したのでは?という憶測が広まる中、楽天トラベルは公式アカウントで謝罪するとともに「当該のツイートは弊社の見解を示すものではございません。現在、なぜこのようなツイートが発生したのか調査しております。」と報告。
その後、柴田淳さん本人から「楽天さんは誠意ある対応を見せて下さっていましたので、もう責めないであげて下さい。ちゃんとした会社です。またみんなで楽天で買い物しましょう」と投稿があり、事態が収束しました。
■引用URL:
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1509/18/news090.html
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1509/19/news028.html
事例⑤スーモ公式アカウントにる不適切発言で炎上
2014年に、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトのオフィシャルキャラクター「スーモ」公式Twitterで、「社畜さんいわく、残業のことを「二次会」って言うんだって♪そう言うとなんかすごく楽しそうな感じがするねっ二次会がんばって!ぼくはもう寝るよ~」と、投稿。
公式アカウントであるのにもも関わらず、「社畜」といった不適切な言葉を使用したために、多くのユーザーから非難の声が上がり、炎上に繋がりました。
■引用URL:https://yukawanet.com/archives/4659827.html
事例⑥トリコ社のサプリ「FUJIMI(フジミ)」薬事法違反で炎上
トリコ社が提供するパーソナルサプリメント「FUJIMI(フジミ)」の販売促進において、その表現が薬事法に違反していると炎上が発生。
サプリメントは健康食品のため症状を解決すると表現してはならないのですが、『乾燥知らずのうるおい肌へ』というキャッチコピーを使用していました。この他にも複数の投稿で薬事法や景品表示法に違反していると捉えられてもおかしくない表現をしていたため、炎上に至りました。
Twitter公式アカウントにて謝罪文と今後の対策について公表し、事態の収束をはかりました。
■引用URL:https://twitter.com/fujimi_me/status/1364727210209288192?lang=ja
事例⑦ユニ・チャーム社が運営する「C CHANNEL」で炎上
ユニ・チャーム株式会社が当時運営していたメディア「C CHANNEL」内で、生理用品のタンポンを販売促進するコンテンツを配信したところ、炎上騒ぎが発生しました。
コンテンツ内容は、女性が生理中に困った場面を紹介し、タンポンならそれらの悩みを解消できるといった流れになるのですが、悩みの視点が彼氏サイドから見たもので「生理中は彼女のトイレの頻度が多くなって寂しい」「旅行の予定がキャンセルになった」といった内容に。「男性のためにタンポンを選ぶのか」「ただでさえ悩みの多い生理中なのに、対人関係のストレスを押し付けられた」と批判が殺到する結果となりました。
「生理で悩む女性に負担を強いるような表現になっておりました」という謝罪と、動画削除で対応が取られました。
■引用URL:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/02/news063.html
事例⑧ドンキホーテによる、不適切ハッシュタグで炎上
圧倒的な品揃えを誇るディスカウントショップ「ドンキホーテ」にて、「#みんなはドンキで何盗んだことある?」と、Instagramに投稿したことで、物議を醸しました。ハッシュタグに「#これは大喜利です」がつけられていたため、ネタとしての投稿だったはずですが、企業アカウントの投稿としては不適切として炎上しました。その後、当該投稿は削除されています。
■引用URL:https://buzz-plus.com/article/2020/09/03/don-quijote-donki-news/
事例⑨タカラトミーによる、不適切ハッシュタグで炎上
2020年に老舗おもちゃ企業タカラトミーの公式アカウントが、「#個人情報を勝手に暴露します」というタグを用いて、自社の看板商品である小学五年生という設定の人形のプロフィール情報をツイート。誕生日・星座・身長・体重・電話番号、さらに続けて、「久しぶりに電話したら、昨日の夜はクリームシチュー食べたって教えてくれました。こんなおじさんにも優しくしてくれるリカちゃん……」と投稿した。これに対して、お子さんを持つ家庭を持つ親からは「子供の性犯罪を想起させる」等批判が相次ぎました。結局3日後に正式謝罪し、投稿文を削除、公式アカウントの当面のツイートを停止することを発表しました。
■引用URL:https://president.jp/articles/-/40133?page=1
事例⑩スシローがYouTuberの投稿で炎上
2018年、回転寿司チェーン店「スシロー」の店内で、YouTuberが回転レールの上に小型カメラを設置し、来店客や店員の様子を映しました。カメラはバックヤードで回収されたものの、すぐに返却したためYouTubeに公開され、衛生面やプライバシーの問題などで批判を浴びました。
この動画に対して、「迷惑だ」「食中毒などの衛生上の問題はないのか」「他の来店客のプライバシーが侵害されている」などの批判が殺到。動画を撮影された被害者側であるスシローは、ネットメディアの取材に応え、公式サイトにも「当社店舗において撮影された動画公開について」と題するリリースを掲載しました。
■引用URL:https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201806/pr-risk-forefront/013301.php
まとめ
以上、SNSで不適切な投稿を行ったがために、炎上にまで発展した10の事例をご紹介しました。不用意な投稿によって炎上に繋がると、投稿削除やメディア対応など、かなりの時間と労力を費やしてしまうことになります。
ですので、
-
- 話題の選び方に注意する
- 多くの人に閲覧されることを想定して投稿する
- 相手を不快にさせる意見を投稿しないようにする
- 著作権や肖像権に留意する
などといった対策を事前に行っていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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