Twitterは2月9日以降、APIの無料アクセス提供を終了し、その後に有料版APIを開始すると発表しました。ただ、その後無料提供期間を2月13日まで延長すると訂正しました。
今回の記事では、この発表を受け、Twitter APIが有料化したらどうなるかということについて記載していきたいと思います。
そもそもTwitter APIとは何か?
Twitter APIとは、簡単に言うと、Twitter関連のアプリを作る時に使う、ツールのことです。APIを通じて、開発者はツイートの取得や投稿、ユーザー情報の取得、検索、トレンドの取得など、さまざまな操作を行うことができます。APIを使用することで、他のアプリケーションやサービスがTwitterの機能を利用できるようになります。例えば、ツイートの表示やシェア機能を提供するアプリケーション、ツイートの分析や監視を行うツールなどがAPIを利用しています。TwitterのAPIは、開発者がアプリケーションを開発する際に必要なデータや機能を提供し、Twitterのプラットフォーム上でさまざまなサービスを展開することを可能にしています。
Twitter APIが有料化したらどうなる?
We have been busy with some updates to the Twitter API so you can continue to build and innovate with us.
We’re excited to announce an extension of the current free Twitter API access through February 13. Here’s what we’re shipping then 🧵
— Twitter Dev (@TwitterDev) February 8, 2023
このTwitter APIですが、Twitterの開発情報を知らせる公式Twitterアカウント「Twitter Dev」によりこのように発表されています。有料化の内容をまとめると以下のとおりです。
- 月額100ドルで利用できるAds APIと低レベルのAPIを利用できる基本プランを用意する。
- 今後無料プランでは、一つの認証済みユーザートークンに対して月に1500個のツイートを作成できる仕様になる。
- Twitterでのログイン連携機能も利用可能
これまで提供していたPremium APIは13日(米国時間)に廃止に。加入者は別途申請を行うことで現在利用中のエンドポイントを引き続き利用できるとのことです。
Twitter社は「Twitter APIの品質を高め、スパムを減らし、活発なエコシステムを可能にするための新章が始まる。これらの変更に対するユーザーの忍耐に私たちは感謝しており、ユーザーが次に何を構築するかを見るのが待ち遠しい」としています。
※Twitterは13日(現地時間)、新しい「APIプラットフォーム」の公開を数日延期すると発表しました。
Twitter API有料化とともに、「良いボットには無料APIを提供」と発表
Twitter API有料化より、ユーザーから愛用されていた有益なボット(自動化されたアカウント)も消滅すると危ぶまれています。しかし、イーロン・マスクCEOが「良いコンテンツ」を発信するボットに対しては「書き込み専用」のAPIを無料で提供すると発表しています。
先月Twitterは、予告なしにサードパーティ製クライアントが使っていたAPIを停止し、TweetbotやTwitterrificなどの人気アプリを廃止に追い込んでいます。それにより、様々な用途のボットを運用している開発者やTwitterユーザーから批判の声が上がっています。
Twitter API有料化が及ぼす影響について
TwitterのAPIが有料化される場合、以下のような影響が考えられます。なお、具体的な影響はTwitterが有料化政策をどのように実施するかによって異なります。TwitterはAPIの利用ポリシーを定期的に変更することがありますので、最新の情報を確認することが重要です。
開発者の費用負担
APIの利用には料金が発生するため、開発者は利用料金を支払う必要があります。これにより、開発者の負担が増加し、APIを利用したアプリケーションやサービスの運営コストが上昇する可能性があります。
アプリケーションの制限:
有料化に伴い、APIの利用制限が導入されることがあります。制限される内容には、APIのリクエスト回数の制限やデータの取得範囲の制限が含まれます。これにより、開発者は制限内での運用を余儀なくされ、一部の機能やデータに制約が生じる可能性があります。
新規開発への影響
有料化により、新規の開発者や小規模な開発者がAPIを利用する障壁が高まる可能性があります。料金の支払いや制限の影響を受けることで、新たなアプリケーションやサービスの開発が抑制されるかもしれません。
利用者への影響
APIを利用しているアプリケーションやサービスの利用者は、有料化による影響を受ける可能性があります。一部の機能やサービスが制限されたり、料金が発生したりすることが考えられます。
Twitter API有料化に伴う注意点
今回のニュースを受け、「Twitterがついに有料化するの?」と思われたかもしれません。
しかし、今回はTwitterとの外部連携が有料化するのであり、Twitterの利用自体が有料化するわけではありません。これまで通り、無料でログインでき、ツイートもできます。さらにTwitterの機能を使用したいというのであれば、Twitter Blueというサブスクリプションサービスの契約が可能です。
ただ、詳細は未定ですがTwitterを利用したゲームのアカウント認証等が無料で使えなくなるかもしれません。何気なくTwitterをアカウント認証ていたアプリについて、有料化に対応できず認証が不可能となり、そのままではアカウントが消失してしまう恐れもあるようです。
現在Twitterとの連携を利用しているアプリケーションは、設定のセキュリティとアカウントアクセスタブ内、アプリとセッションの項目から確認できます。ぜひ一度、確認してみられることをオススメします。
まとめ
今回はTwitter APIが有料化したらどうなるかということについてお伝えしました。
本来有料化予定であった2月9日に、「DMの送受信ができない」、「リアルタイムツイートができない」、「フォロー申請ができない」といった障害が起こりました。
また、2月12日には古いバージョンのTwitterアプリにおいて、タイムラインが最新のものに更新されないということも起こりました。
このシステム変更に伴う不具合なのかと疑いたくなりますが、詳細は分かりません。Twitterにはまたさらなる仕様変更が起こりそうな気がします。
事態を静観しつつ、変化に対応していった方がよさそうです。何か動きがあれば、このブログやTwitterなどで紹介していきますので、よろしくお願いいたします。最後までお読みいただきありがとうございました。
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